チームで仕事をしていると、人によって同じことでも解釈が違って、モチベーションの度合いが変わってくることがある。
あるいは、新しいプロジェクトを始める時に、人によってモチベーションが最初から高い人もいれば、あとから上がってくる人もいる。
多かれ少なかれ、チームとして何かしらの目的に向かって仕事をしていこうというときに、何故それをするのかということを明示することは、その仕事を成功させる上でとても重要な事だと思う。 言い換えれば、みんなで同じ目的地に到達するために同じバスに乗せようとするなら、メンバーを納得させるだけの十分な合理的理由を説明する必要があるということだ。
何故それをするのか
僕らが持っているリソースは無限ではない。時間も、人も、お金も、限られた量しか持ちあわせてはいない。
そんな中でも最大限の成果をあげられるように様々な工夫が考案され、その中でも汎用的なフレームワークが色々なところで活用されている。 できれば、効果の高いものから順に取り組んでいきたいし、自分たちが目指す世界とは相容れないものは不用意に取り入れないようにしておきたい。
端的にいうと、自分たちの目指す目的に適っているかどうかを判断して優先順位をつけていきたい。そしてその判断の中には、それをするに十分な納得の行く合理的な説明があるはずだ。合理的でないことをしても目的に適うかどうか判断出来ない。
理由は振り返りにも効果を発揮する
たとえば新しいアプリを作るというような大きなプロジェクトから、アプリの一部機能を変更するというような小さめのプロジェクトまで、何故それをするのかという考え方はとても大事だと思う。
なぜ、なんのためにそれをするのかが定かで無いと、結局後になって振り返っても、どういう視点で振り返ってよいかが不明確になるからだ。もはやそんな振り返りにはなんの意味もないし、得るものも少ないだろう。
目的と理由から目標をたてる
目的があって、それをなす合理的な理由があるならば、目標が設定できるようになる。目標は KPI などとも言い換えられると思う。数字に落としこんで、自分たちがどれだけうまくやれたかをあとで振り返ることが出来る。 この KPI の設定の仕方はほんとうに難しい。何を軸に数字を見るべきかは目的によっても変わるし、それをする理由によっても見なきゃいけないものがあったりすると思う。
いずれにしても、目的やその理由がはっきりしないまま目標をたててもふわふわしたものにしかならなかったり、まったく何を軸にしたらいいか見当がつかなくなったりしてしまう。
まとめ
そもそも自分としては、何故それをするのか分からないものをしたくないという思いもありつつ、分からないまま進めても良い成果は出せないという信条もある。 だからこそ強く、合理的な理由が欲しいという思うのだけれど、それを抜きにしても、とても根源的な部分で理由をはっきりさせておくというのは大事なんだということを、この記事を書いていて思った。