田舎fm の出演回で自分の出身地である岐阜について話しました。
そして現在の最新回でまたまた岐阜の話題がでました。
自分は岐阜の西の方で、最新話では岐阜の東の方の話がでてきて、岐阜の東西と北の認識に分かりを得たのでもう少しこの記事で深く掘り下げてみようかと思います。 ちなみに、岐阜がどこにあるか不明な方のために地図のリンクをはっておきます。琵琶湖は隣の滋賀県にあります。
岐阜県内の地域
岐阜県は大きく分けると美濃地方(名古屋に近い南の方)と飛騨地方(飛騨・高山のある北の方)の2つの地域に分かれます。さらに美濃地方は東西に広く、おおきく東濃(多治見市や恵那市、中津川市など)と西濃(大垣市や関が原町、海津市など)に分けられますが、実際には真ん中のあたりも区分けして中濃(関市や美濃加茂市、可児市など)と言うこともあります。カンガルーの西濃運輸の西濃はこの西濃のことを指しています。
地図にある線路や道路のつながりを見ると、岐阜を通る路線はだいたいどれも名古屋にたどり着くようになっています。
電車の場合、西は京都方面から東海道線がつながっていて、東は長野方面から中央線がつながっています。北は富山まで続く高山本線があり、飛騨・高山の観光地に行く場合は大阪や名古屋から出ている特急が便利です。 高速道路もだいたい似たようなつながり方をしていて、西は名神高速、東は中央道、北は東海北陸道があり、すべて名古屋にたどり着きます。
なので、西の人も東の人もちょっと街に出て遊ぶといえば名古屋で遊ぶことになります。北の飛騨・高山と名古屋は流石に離れているので、富山に遊びに出る人たちがいると聞いたことがあります。
逆に、東西の行き来はあまり便利ではありません。国道21号線(ほぼ中山道)が東西を結ぶ主要な道路ですが、それ以外には大きな国道が通っていません。 美濃地方の東西の移動に鉄道路線を使う場合は名古屋まで出たほうが楽です。
新幹線も通っていますが辺鄙なところにある謎の駅なので、たいてい名古屋まで電車で行って乗り換えるほうが便利だったりします。
岐阜というと「豪雪地帯」のイメージがある人もいるようですが、西濃やその近辺の平野部にはほとんど積もりません。滋賀県や福井県の県境にある山々が雪雲を止めてしまうので、平野部にはその山を超えてくる強風(伊吹おろし)が吹き付けます。
岐阜県には岐阜弁という方言がありますが、地域によってアクセントや訛りに違いがあります。岐阜県を舞台にした某のうりんアニメはヒロインが岐阜弁を喋っていますが、西の方に住んでいた自分としては「三河弁っぽいものが混じっている!」という感じで聞き慣れなさがありました。西の方では関西色が強くなるので、東の方の人たちからすると「関西弁が混じっている!」というように聞こえるかもしれません。 岐阜弁独特の語彙に、「机をつる(運ぶ)」や「鍵をかう(しめる)」、「ご飯をつける(よそう)」などがあります。
岐阜の観光地
定番はやはり白川郷や飛騨・高山のスキーリゾート、下呂温泉でしょう。岐阜はわからなくても飛騨・高山はわかる人が多いような気がするのは気のせいでしょうか。 これは完全に個人の感想ですが、下呂温泉にあるホテルくさかべアルメリアは、長野県にある白樺リゾート池の平ホテルの次くらいに東海地区でCMをバンバン打っている気がします。
登山が好きなら伊吹山地の伊吹山や鈴鹿山脈・養老山地、飛騨山脈(北アルプス)など目白押しです。伊吹山と乗鞍岳では自転車のヒルクライムレースも開催されています。 城好きなら岐阜城・大垣城・一夜城・郡上八幡城などがあります。
この他、自然を楽しむという意味では、西の方では根尾谷断層やその近くにある淡墨の桜が有名ですし、養老の滝やその近くにある天命反転地も有名です。東の方では恵那峡が景勝地として有名で、近くに恵那峡ランドという遊園地もあります。
県の中央付近に目を向けると、美濃市ではツアー・オブ・ジャパンという自転車レースのステージが開催されていたり、各務原市(かかみがはら)には航空自衛隊の基地があり、その近所に航空宇宙博物館があります。
最近は岐阜を見に来る人たちがいるようで、例えば君の名はの聖地巡礼だったり、聲の形の聖地巡礼だったりと、何かしらの聖地巡礼で密かに人気のようです。聲の形は完全に地元なのでいつも見てたような景色がそこかしこに出てくるのが良かったです。ちなみにのうりんは実在する高校がモデルで岐阜の真ん中のあたりにあり、僕らはみんな河合荘は岐阜市内が舞台です。
岐阜を見に来るときに使うであろう岐阜駅に来たときには、駅前にぽつんと立っている黄金の信長像を一度見ておくと、謎の満足感を得られると思います。
岐阜の食
自分はほぼ西濃でよくある食文化しか知らないのですが、おおよそ名古屋に似て赤味噌が中心です。味噌汁は塩辛さがありますが、おでんやとんかつ、豆腐、焼きなす等につける味噌には甘みがあります。「つけてみそかけてみそ」という商品が定番です。
喫茶店では朝からモーニングメニューをかこんでおばちゃんたちが無限に井戸端会議をしています。分厚いトースト、ゆで卵、コールスローサラダ、ヨーグルト、コーヒーはおそらく定番のモーニングです。 地元の喫茶店のほうがよりいろんなバリエーションが楽しめるかもしれませんが、コメダ珈琲でも一通りのモーニングが楽しめます。
岐阜県特有の食べ物というと地域によって様々ありますが、実際のところ他地域の食べ物はあまり知らないことも多いです。以前会社の人に、岐阜の郷土料理であるところの朴葉焼きが出るところに連れて行ってもらったことがありますが、その時初めてそういう料理があるのだということを知ったくらいです。
岐阜の気候
西濃の特に大垣市や海津市あたりは内陸にもかかわらず海抜5m地帯でさながらオランダのような感じです。大きな河川がいくつも(揖斐川・長良川・木曽川が特に大きい)あり、雨季に河川の氾濫が起きやすく、その対策としてあちこちに堤防が作られています。地下水が豊富で湧いて出てくる水を汲みにくる人たちが集まるほどですが、その分夏はものすごくジメジメした暑さになります。 東濃では特に多治見市あたりは内陸の盆地で夏はひたすら暑いです。毎年のようにニュースで取り上げられています。
おわりに
気がついたら長々と書いてしまいましたが、そんな感じです。